看護学校での一番の思い出は、３年生の統合看護学実習です。看護学生最後の実習にも関わらず、患者さんの全体像を把握できず、悩み葛藤した日々を鮮明に覚えています。ただその経験があったからこそ、１人ひとりの患者さんと向き合う大切さが学べたと思います。諦めずに指導していただいた先生方や実習指導者さんには本当に感謝しています。
甲賀看護専門学校は社会人入学の学生が多く、それも私には良い刺激となりました。様々な経験を持つ同級生の考えや行動は多様性を知り、受け入れるきっかけとなりました。また、年齢関係なく切磋琢磨できる仲間がいたからこそ、日々の勉強や看護実習を乗り越えることができました。

現在は総合周産期母子医療センターを備える病院で日々ハイリスク妊婦の患者さんと関わっています。患者さんの不安な気持ちに寄り添い、治療に向かえるようサポートするなかで、無事に出産を迎えられた現場に立ち会う時は本当に嬉しく感じます。甲賀看護専門学校で学んだ看護師の基盤が、助産師として患者さん一人ひとりに寄り添った看護の実践、学びの多い充実した日々につながっていると思っています。